ストーリー

私がアップサイクルする理由

&UPCYCLE

アップサイクルとは、本来なら捨ててしまうモノに手を加えて価値を高める事を言います。
SDGsの取り組みとして数年前から注目されています。私は今アップサイクルクリエイターとして活動していますが。正直、ガチガチにエシカルな暮らしをしているかと言ったらそうではないし、脱炭素に拘った買い物をしているかと言ったら、そうではありません。

そんな私がなぜアップサイクル活動をしているのか・・少し長くなりますがお付き合いください。

パートのおばさんが起業する

私が個人事業主として起業したのは50歳の時。今から7年前です。

子供も成人し、自分の自由な時間が増えた私は「さあ!これからは自分のやりたい事をやろう!」と思い立ちます。起業の本を何冊も読み、興味のあるセミナーに参加し、ビジネス系YouTubeを夜な夜な観る日が続きました。

でも自分の強みが全く見つからない、コンテンツが無い、しかも自信がない。
それでも謎のエネルギーだけはあったので、まず比較的得意な事を考えた(弱気)
そこで出てきたのが「応援すること」でした。

元々、自分が表立つよりは頑張っている人の側でお手伝いするのが好きでした。
未熟な人間でしたが、私からの意見やアドバイスで不思議とその人が元気になり、やる気が漲り結果を出すなんて事が、学生の頃からよくありました。

とりあえず応援カンパニーを作ろう」そんなザックリスタートでした。


ザックリ個人事業主とは言っても何だかんだとお金がかかります。借金してまでスタートするつもりは無かったので、まずは自分の持っているものをフリマアプリとやらで売ろうと考えました。

そこで出会ったのが「メルカリ」でした。メルカリとの出会いはこの後私の人生を大きく変えます。

メルカリとの出会いが人生を変える

メルカリ=転売とか、メルカリビジネスで一儲けとか、そんなイメージを持つ人も多いかと思いますが、メルカリは創業者の山田進太郎さんが世界を旅した時に、発展途上国で幼い子供がボロボロの服を着て、サイズの合わない靴を履き、学校にも行けず生きるために働いている光景にショックを受け、さらに日本に帰ってきたら、物が余り溢れ簡単に捨てられる現状を目の当たりにして再びショックを受け、物を循環させ誰かの要らない物を必要とする人へ届けようと作ったプラットフォームです。

私も初めは資金稼ぎの為にメルカリを始めましたが、すぐに創業者の考えに感動し、メルカリというプラットフォームの虜になりました。そしてメルカリサロンへ参加する機会を何度も頂き、いよいよメルカリを教える側になりたいと「メルカリ教室認定講師」となりました。

メルカリを教える事が誰かを応援する事になると思ったのです。

メルカリの会社の方とも仲良くさせて頂き、オンラインとオフラインの両方で交流させて頂きました。ある時イベントの提案で、当時ハマっていたダンボールで作る財布のお話しをしたら
とあるメルカリの社員の方から「これはアップサイクルだね」と言われました。

え!?アップサイクルって何?

アップサイクルを初めて知る

その時初めて「アップサイクル」という言葉を知りました。ベタですがカミナリが落ちたような衝撃で、アップサイクルに関する事を夢中で調べました。ダンボール財布以外にもコーヒーカスの再利用や、紙袋リメイクをしていた私は、アップサイクルを紐解いて行くうちに益々「私のやっている事はアップサイクルです」と胸を張って言えると確信しました。

寝ても覚めてもアップサイクルの事を考えていたある時、鎌倉でアップサイクル認定講師の資格が取れるNPO法人を見つけ、すぐ申し込んだのを覚えています。資格といっても高額なお金を払ったり難しい試験があるわけではなく、理事長もとても良い方でSDGsを身近に感じてアップサイクルを広めたいという想いだけで活動されている協会で、私も認定講師としてお世話になることになりました。ここで得た経験はとても貴重でした。ただ、本業も忙しく住んでいる所から鎌倉まで通うのが大変だったので、1年で協会は卒業させて頂きフリーで活動していこうと決めました。

フリーになってからは、オリジナルコンテンツを考えたり、SNSで発信するだけでも楽しい毎日でした。それでもインスタグラムのフォロワーも少ない(今も少ないですが)頃から、大手メーカーさんやイベント事業者さんからアップサイクルに関する問い合わせを頂いて、ワークショップやコラボをするなど有難いお話しも頂きました。平凡な普通の主婦が大企業さんからお仕事頂くなんて奇跡だー!と信じられない反面、アップサイクルは経済的立場の大小に関係なく誰でも関心を持てる素晴らしい取り組みだ!そして「このご縁をまたどこかに繋げたい」と強く思うようになるのです。

ここで少し応援の話しに戻ります。

モノ作りしている人を応援したくなる

私は応援したくなる人上位に「物づくりをしている人」があります。
特に世界で一つだけの物を作り出すハンドメイド作家さんは尊敬するばかりです。でもスキルはあるのに売る場所や、披露する場所がない人が殆どです。そんな作家さんの場を作りたいと東京郊外の築古アパートを作業場兼交流の場として借りたり、心優しい不動産屋さんと出会い、月一回ハンドメイドマーケットをするスペースを提供して頂いてイベント開催などしてました。

そこで、40代後半から70代くらいまでの方達と交流しながらお話しをすると、殆どの人が「本当は趣味のハンドメイドで毎月数万円くらいのお小遣いぐらいは稼ぎたい」と言います。お小遣いと表現する意味は、生活費ではなく自分の為のお小遣いの事ですが、ここで重要なのは

「自分で稼いだお金」と言う事です。

女性の社会的自立を応援したい

今でこそ子育てしながら仕事も家庭も両立している女性も多くいますが、私の頃、今の50代以降の女性の多くは、結婚と出産で一度社会(経済)から離れてしまう事が多かったのです。
専業主婦も立派なお仕事ですが、経済を回している実感は得難いのが事実です。出産後はしばらく子供のため、家族のために自分の時間を犠牲にして、金銭的にも慎ましく生きる時間が過ぎます。

そして、子育ても一段落したとき、もう一度社会の役に立ちたいと思う時がきます。
その時にふと「私って何ができるだろ」と不安になる事があります。自分の好きなことってなんだろう、強みは?得意は?自分は社会の役に立ってるの?自分の居場所はどこ?

そうです!かつての私も同じでした。

私は自分の経験も踏まえ、女性の社会的自立や精神的自立の応援がしたい。
そのキッカケの一つとしてアップサイクル活動をお勧めしたいのです。私が行うアップサイクルは、本来なら捨ててしまうゴミを、メーカー価値を下げずにクリエイティブリユースする事です。環境問題にも関われて、さらには企業・メーカー様とつながる事で社会の一員になれた実感と循環の一つになれた達成感を味わって欲しいのです。

アップサイクルで「はじめの一歩を」

私がお勧めするアップサイクルコンテンツは、小学生でも出来る内容になっています。
特別な技術もいらないし、高額な道具を揃える必要はありません。何なら一度教われば誰でもすぐに真似が出来る内容になっています。簡単にしている意味は、誰でも気軽に出来るようにしたいからです。

私の想いは、アップサイクルを通じて女性が自信と輝きを取り戻し、本当に自分がやりたかった事を実現させる「はじめの一歩」になって欲しいのです。

私がメルカリ教室認定講師の頃、会場を借りる審査の時にメルカリ教室をやる事の意味と私の活動と想いをお話ししたらとても共感して頂きました。60代半ば、定年後のセカンドキャリアの男性でした。その方が「みんな人生後半は主役になりたいんだよね、主役のまま人生を終わりたいよ」とおっしゃってたのが印象的でした。

「人生後半は主役になりたい」

アップサイクル的に言うと「もう一度主役になりたい」

私はこの言葉を胸に、活動を続けていきたいと思っています。


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カトウケイコ
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コミュニティマネージャー
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